「福島では地元産の食品を食べていないのが救い」について

2013-01-15

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広瀬 隆 様

3.11以降「原発いらない福島の女たち」と出会い、IAEAが福島に来ると聞き、いてもたってもいられず郡山に抗議行動に行って、広瀬さんの話を聞きました。今まで、こんなにまとまって放射能と原爆・原発について知る機会がなく、大変勉強になってDVDも予約しました。私たち、日本の脳性まひ者は高度経済成長時代「本来あってはならないてい存在」として、優性保護法によって葬られたようとし、2010年には「産科医療保障制度」で「3000万円の社会負債」と名指しされた障害当事者です。

 

2011年4月以降、被災地障害者支援センターの活動を通じて郡山市・南相馬市・飯舘村などを訪れました。郡山や福島県に数日~数週間繰り返し滞在している間、国や県が「安全盲信」を人々に強要し続け、その狭間でさまよっている人達が大多数である現実を目の当たりに見てきました。それを見抜けたのは、原爆が原発と姿を変え権勢を振るい始めた高度経済成長時代に、「本来あってはならない存在」として親や地域社会から抹殺されようとしたり、大規模施設に隔離され治療の実験台にされたりしてきた、当事者としての経験と重ね合わせる事ができたからかもしれません。「障害者のために」建設された大規模施のように、「復興支援」の呪縛で汚染地帯から逃れられないように閉じ込められた福島県の人たちは、格好の人体実験台とされつつある、放射能汚染で障害児が産まれるかもしれないと堕胎が増えるのを止めたい、そういう立場から見過ごせないと思いました。これらは障害者を殺す優生思想の結果であり、福島の女の人だけに責任を負わせる社会のあり方をこそ問わなければなりません。だから「原発いらない福島の女たち」とタッグを組んで、経済産業省前でも抗議行動に参加してきました。

 

「テレビと新聞が伝えない太郎ホントの話 vol.2 後編」の中盤で、気になる論述がありました。それは「福島では地元産の食品を食べていないのが救い」という件です。たしかに、ハイロアクション福島原発40年実行委員会の人たちや心ある「女たち」の仲間たちは食品の産地を確かめ吟味して暮らしています。しかし、福島の在宅障害者は、国や県が押しつける「安全盲信」に囚われた家族・周囲の手によって、地元産・自家製の作物を口にしてしまっている事実、自分で選択できない現実に、私は心を痛めています。彼らは「親や家族がつくる食べ物を嫌だとは言えない」というのです。社会にはそういう立場でしか生きることが許されない人間がいるのです。



添付写真のように、地元スーパーや農作物直売所では堂々と「福島産」を掲げ、それが日々完売していたようにも見えました。福島県の人が放射能汚染作物を全国にばらまくだけで、自分たちが全く口にしていないのが現実だとは思えないのです。むしろ、「食べなければならない圧力」にさらされ続けている、と強く感じるのですが・・・・。

放射能事故と優性思想については、昨年の地中海小児脳神経学会で招待報告をし、ハワイで開かれた障害学環太平洋会議でも被災地障害者支援センターの活動の一環としてワークショップを開催し、報告してきています。下記のHPをご覧頂ければ幸いです。(http://cp-research.jp/?lang=en

また、毎週金曜日、関西電力前の抗議行動にも参加しているので、そこで知り合った人たちにもこのDVDのことを広げています。折角の勉強になるDVDなで、現実の不安が不問にされる誤解がないように疑問に感じたことを記しました。

 

脳性麻痺者の生活と健康を考える会 古井正代

(なお、この手紙の内容は上記HPにも公開させていただきます)


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