環太平洋国際フォーラム・環太平洋障害と多様性学会2012でしゃべりました!

2012-03-28

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3月24-25日に開催された「障害者の人権に関する環太平洋国際フォーラム」に「環境と障害と人権」分科会座長として招待されました。

同行した白石清春さんも「気象異常・防災・災害復興での人権的アプローチに関するパネルディスカッション」のパネラーとして日本の被災地障害者の人権問題について講演して注目を浴びました。

 

初日の夜のレセプションでは、午前中に「世界的障害者権利運動を地元政策に反映させる」と題したパネラー講演で、自ら脳性まひ者として、黒人としてのプライドをどのように社会に示してきたかを快活に語ったアメリカのキース・ジョーンズ、

地域包括防災対策を障害者地域生活の定着化として実践しているニュージーランドのマルティーナ・アベル、障害者国際クリアリングハウスのスーザン・シーゲル、米国脳性まひ財団(UCP)「車椅子と人権プロジェクト」インドネシア支部長リナワティ・ウタミ、など世界中から集まった障害当事者人権活動家たちと意気投合しました。ほとんどが、わたしたちより一回り以上若い世代で、もはや、国内ではほとんど語られることもなくなった1970年代日本の障害者運動の話をすると、だれもが目を輝かせて、聞き入っていたのが印象的でした。またも、世界に波紋を投げかけたのかもしれません。

 

 

また、私がPittsburgh 在住の頃から関わりのあったADAPT(アメリカを象徴するような障害者権利運動団体)のメンバーで活動の写真を30年以上撮り続けてきた写真家トム・オーリンとADAPTメンバーも私たちに感心旺盛といった感じでした。

翌日のフォーラム2日目で同席していたUCPの国際部門の会長から聞いた驚くべき実話です。東日本震災直後にUCPが「一人でもたくさんの人に役立ててもらいたい」と電動車椅子50台を送りたいと、いち早く申し出たそうです。でも政府関係者がその意向を断ったという話を教えてくれました。どうしてそうなったのか理由を訊くと、その電動車椅子が米国製の中古だったので、「その後のメンテナンスが困る」「輸入代理店の独占契約に抵触する」ということが辞退の理由だったといいます。にもかかわらず「新車ならいただきたい」という日本のNPOを紹介してきたので、そこに台数は数台だが新車の電動車椅子を送ったそうです。「しかし後で調べてみたら、送った電動車椅子はその団体がすべて売却し換金し、実際には意図していた被災地には届いていないことがわかって、呆れはててしまった。日本という国では、一体どのようにしたら、支援物資が本当にそれを必要とする人に届くのか?」と逆に質問されてしまいました。 「障害者の事は障害者自身で決める」”Nothing about us without us.”という大原則が、今の日本でいかにないがしろにされているか思い知らされました。そのような当事者ぬきの結果として、「同情するなら金よこせ」と言わんがばかりに障害者を食い物にする日本人がいかに多いことか、海外から奇異の眼で視られるのも無理もないことなのだとつくづく実感しました。(http://www.pacrim.hawaii.edu/internationalforum/2012/)

 

 

3月26-28日に開催された「障害と多様性に関する環太平洋学会」PacificrimConference 2012では、2時間人権ワークショップ「東日本大震災、津波、原子力発電所事故と福島における障害者に対する人権侵害」を企画し講演してきました。(http://www.pacrim.hawaii.edu/pacriminfo/pacrim2012/events/workshops/workshop11.php)



ねらい:このワークショップは東日本大震災、津波、原子力事故後の福島での障害者の人権侵害と国連障害者の権利条約(Convention for the Rights of Persons with Disabilities: CRPDと略す)違反を概観しました。日本のマスメディアは震災後のCRPD違反にはほとんど言及していませんし、「不都合な真実」は無視されてきて、障害者の権利は黙殺され続けています。だから、国際社会にこの事実を知らせることで、震災後における障害者差別と人権の立場からの議論を喚起したいと、企画しました。

概要: 東日本大震災、津波と原子力発電所事故後の福島では、日本の障害者の人権はひどく侵害されています。災害の後何ヶ月たっても、障害者はますま苦しい権利侵害を余儀なくされています。講演者の白石清春氏は震災直後に、広く福島県下の障害者団体に大同団結を呼びかけ「JDF 被災地障害者支援センター福島」を設立し、代表としてセンターを運営してきました。センターの活動を通じ、障害当事者自身が困難の現場に出向き、事実の証人に直接会いに行くことで、それに呼応した多くの人々が心を開いたのです。現場で何が起きたのか災禍の目撃証言をはじめ、実際に混乱の中での方針決定や実施に関与させられることになった人たちや強制非難地区に指定された当初にそこに住む障害者の身に起こった、語られることのなかった真実などを含む非常に貴重な情報を集めることができました。これまで報道されなかった、被災障害者の身に起こった差別と人権侵害を目の当たりにして、地域社会で障害をもった人々 が平等に生きることを困難にしている障壁の厳しい現実について、深く考え直すことができました。これらのセンターの支援活動の過程における考察も含めて、これまで決して語られることのなかった障害者ならではの視点から見た情報を提供し、「不都合な真実」を直視する勇気を持とう!という議論を提起してきました。

 

 

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